『50婚　影木、おひとり様やめるってよ』書評

影木栄貴が語る50歳の結婚までの道のり

50歳にして結婚を決意した影木栄貴の初エッセイ『50婚　影木、おひとり様やめるってよ』は、読み手の心に響く赤裸々な告白と笑いを提供します。このエッセイは、人気漫画家であり、DAIGOの姉、内閣総理大臣の故竹下登の孫としても知られる影木栄貴の人生の一端を覗かせる貴重な一冊です。

「おひとり様」をやめるまでの葛藤

影木栄貴は仕事が順調で、趣味も楽しんでいましたが、恋愛免疫力ゼロ。年齢とともに体調不良を感じるようになり、健康の心配も増えていきました。それでも「ひとりぼっちが苦手！」という思いから結婚を意識し始めます。彼女の結婚への道のりは一筋縄ではいかず、多くの葛藤と向き合いながら自分自身と対話し続ける姿勢が印象的です。

婚活宣言とマイペースな結婚ライフ

このエッセイの中で影木は、「婚活宣言」をし、自分のペースで結婚を目指します。お互いの財布事情は探らない、いきなり同居はしない、などシングル時代が長かったからこそできる自分らしい結婚生活を描いています。これらのエピソードは、読者にとっても共感できる部分が多く、結婚に対する新しい視点を提供してくれます。

描きおろしエッセイ漫画も収録

『50婚　影木、おひとり様やめるってよ』には、描きおろしのエッセイ漫画も収録されており、影木のユーモア溢れるイラストが結婚生活の一コマを彩ります。この漫画は、影木の独特の視点とユーモアが詰まっており、エッセイの内容を一層引き立てています。

仕事、趣味、健康、そして結婚

影木栄貴は、仕事を頑張り、趣味を楽しみ、お金を大事にし、健康を心配し、自由に生きたいという欲望を持ちながらも、「ひとりぼっちが苦手！」という切実な思いを抱えています。彼女が選んだマイペースな結婚ライフは、多くの女性にとっても励ましとなるでしょう。

結婚は本当に必要なのか？

結婚の必要性について悩み考える影木の姿は、多くのシングル女性にとって共感を呼ぶものです。結婚しないという選択肢もある中で、影木は自分にとって最適な道を選びます。このエッセイは、結婚に対する固定観念を覆し、読者に新たな視点を提供してくれます。

まとめ

『50婚　影木、おひとり様やめるってよ』は、影木栄貴が50歳にして結婚を決意するまでの道のりを赤裸々に描いた一冊です。彼女のユーモアと正直な語り口は、読者に深い共感と笑いを提供します。仕事、趣味、健康、お金、自由、そして結婚というテーマを通じて、自分自身と向き合う姿勢は、多くの女性にとっての励ましとなるでしょう。ぜひ、一度手に取ってみてください。影木栄貴の結婚への道のりを共に歩む感動の一冊です。