勝丸円覚と山田敏弘の共著『諜・無法地帯 暗躍するスパイたち』は、スパイ業界における決定版といっても過言ではない一冊です。元公安警察官の勝丸円覚が執筆し、国際ジャーナリストの山田敏弘が構成に加わったこの書籍は、日本国内外のスパイ活動の実態を鋭く描き出しています。その内容は、TBS系日曜劇場『VIVANT』を彷彿とさせるリアルさと迫力に満ちています。
リアル『VIVANT』の真髄
この本は、テレビドラマ『VIVANT』の公安監修者である勝丸円覚の前作『警視庁公安部外事課』に続く最新作です。スパイ取材の第一人者として名高い山田敏弘が構成に参加しており、そのスパイ業界の知見と経験が存分に活かされています。読者は一度ページをめくると、日本がいかにしてスパイたちの活動の温床となっているか、その実態を目の当たりにすることになります。
日本のスパイ活動の現状
本書では、日本におけるスパイ活動の詳細な実態が描かれています。尾行、盗聴、ハッキングといったスパイ活動の手口が具体的に紹介されており、その中には驚くべきエピソードが数多く含まれています。例えば、自衛隊の秘密組織「別班」の存在が明かされるシーンや、公安の自宅がバレると猫の死体が届けられるという衝撃的なエピソードなどがその一例です。
スパイ活動の手口と実態
本書は、各国のスパイたちが日本でどのように暗躍しているかを詳細に描いています。CIA支局長が「日本はスパイが活動しやすい国」と断言する場面や、実際にCIAに協力している日本人が多く存在することが明かされます。また、日本の有名女優に似た留学生がハニートラップを仕掛けるエピソードや、数万人規模の中国スパイが日本で活動しているという衝撃の事実が紹介されています。
スパイたちの具体的な活動例
本書には、日本で実際に行われているスパイ活動の具体例が豊富に含まれています。例えば、ウクライナ侵攻後に日本で見せたロシアスパイの不穏な動きや、日本のドラマに出演していたロシア人俳優が実はスパイであったという事実が描かれています。また、北朝鮮のハッカーが日本人のビットコインを盗むという驚くべき事件も紹介されています。
日本がスパイ天国である理由
本書を通じて、日本がスパイたちにとって活動しやすい国である理由が明らかになります。スパイが入国する際は申告制であることや、日本の法制度や社会構造がスパイ活動を助長していることが指摘されています。これにより、日本国内で行われているスパイ活動の恐ろしさと、その防止策の重要性が浮き彫りにされています。
まとめ
『諜・無法地帯 暗躍するスパイたち』は、日本国内外のスパイ活動の実態を詳細に描いた一冊です。元公安警察官の勝丸円覚と国際ジャーナリストの山田敏弘の最強タッグによるこの書籍は、スパイ業界のリアルを知りたい読者にとって必読の一冊です。スリリングなエピソードと詳細な情報が満載で、一度読み始めると手放せなくなることでしょう。
日本がスパイたちの天国となっている現状を鋭く描いた本書を通じて、スパイ活動の恐ろしさとその対策の重要性を再認識することができます。リアル『VIVANT』の世界に浸りたい方には、ぜひおすすめの一冊です。
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