「お金が足りない」「また出費だ」「お金を稼ぐのは大変だ」 もし、あなたが日頃からそんな言葉を口にしたり、心の奥で思ったりしているなら、この本はまさに「劇薬」になるかもしれません。
著者の小池氏は、かつて借金2000万円を抱え、文字通りどん底にいました。
そんな彼を救ったのが、意識の中に現れた「ドSの宇宙さん」。
宇宙の法則を容赦ない毒舌で叩き込むこのキャラクターとの対話を通じて、小池氏は借金を完済し、豊かさを手に入れます。
本書はその「お金編」として、私たちが無意識に持っている「お金のブレーキ」の外し方を丁寧に、そして強烈に教えてくれます。
「お金=汚い・卑しい」という呪縛を解く
日本人の多くは、「お金の話をするのは卑しい」「お金を愛していると言うのは恥ずかしい」という空気の中で育ちます。
しかし、本書は真っ向からそれを否定します。
お金は、自分を笑わせてくれるもの、幸福にしてくれるもの。
そして、お金自身も「自分を愛し、歓迎してくれる人」が大好きだというのです。
「お金が好き!」と堂々と言っていい。
それは卑しいことではなく、大切なパートナーへの愛の告白と同じです。
まずこのマインドセットの転換が、本書の第一歩となります。
お金を「愛すべき存在」として愛でて、感謝して受け取る。
このシンプルで強力な姿勢が、あなたの「お金の運命」を動かし始めます。
出費を「損失」ではなく「循環」として捉え直す
私たちが最もストレスを感じるのは、お金を払う瞬間ではないでしょうか。
税金、光熱費、急な出費……。
財布からお金が出ていくとき、つい「あぁ、また減ってしまった」とため息をついてしまいます。
しかし、本書が提案するのは、送り出すときの圧倒的にポジティブなマインドです。
「いってらっしゃい!お友達をたくさん連れて帰ってきてね♡」 そう心の中で唱え、気持ちよく送り出す。
このとき、お金を単なる「紙切れ」としてではなく、素晴らしい体験や価値を運んできてくれた「エネルギー」として感謝するのです。
寄付をするときも、買い物をするときも、ため息をつくのではなく「また会いましょう!」と笑顔で見送る。
この「循環」の意識を持つことで、支払いの痛みは「未来への期待」へと変わります。
これは単なる精神論ではなく、自分の感情の周波数を「欠乏」から「充足」へと切り替える、極めて実用的な心理テクニックです。
「自分が喜ぶこと」に投資する。自己犠牲はいらない
多くの自己啓発本やスピリチュアル本では、「他人のために使いなさい」「1割を寄付しなさい」と説かれます。
もちろんそれは素晴らしいことですが、今の自分に余裕がないとき、それは時に苦行になってしまいます。
本書が画期的なのは、「まずは自分が喜ぶことに使いなさい」と断言している点です。
「高いから……」という理由で妥協するのではなく、本当に心がワクワクするもの、自分が喜ぶ体験にお金を使う。
誰かのためではなく、自分の心が「笑う」使い方をすること。
自分を満たして初めて、エネルギーは溢れ出し、他者へと回っていくのです。
この「自分軸のお金の使い方」に、私は読んでいて非常に腑に落ち、救われる思いがしました。
「お金の思い出」を記録し、今の幸せを確定させる
本書では、お金を使った記録を単なる「家計簿」ではなく、「思い出の記録」として残すことを推奨しています。
1万円を使ったとき、その1万円がどんな素晴らしい体験(美味しい食事、友人との笑い声、感動した映画)に変身してくれたのか。
その価値を再確認し、何度も思い返すことで、脳は「自分はこんなに豊かな体験ができている」と認識します。
「既にそうである(豊かな自分である)」と自覚すること。
NLP(神経言語プログラミング)や引き寄せの法則にも通じるこのメソッドは、目の前にある幸せに気づかせ、さらなる豊かさを引き寄せる磁石となります。
結論:お金を笑わせ、共に歩む人生へ
正直に言えば、スピリチュアルな表現や「ドSの宇宙さん」という設定に、最初は戸惑う方もいるかもしれません。
しかし、その根底にあるのは「感謝」と「自己肯定」という、極めて真っ当な生き方の指針です。
お金はそれ自体に色はありません。
使う人の心が反映されるだけです。
楽しく笑いながら使い、その豊かさを存分に味わう。
そんな人の元に、お金はまた戻ってきたいと思うはずです。
借金に苦しんでいる人も、もっと豊かになりたい人も、あるいは「お金を使うのが怖い」と感じている人も。
この本を読み終えたとき、あなたの財布はただの袋ではなく、宇宙とつながる「豊かさのゲート」に変わっていることでしょう。
さあ、今日からお金を送り出すときに言ってみませんか?
「いってらっしゃい。お友達を連れて、また帰っておいで」と。


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