
「前向きな言葉を使っているのに、なぜか現実が変わらない」
「自分なりに頑張っているのに、同じところで何度もつまずいてしまう」
そんな人に向けて書かれているのが、小池浩さんの『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた逆転現実創造術』です。
タイトルだけを見ると、
「かなりスピリチュアルな本なのでは?」
「ドSの宇宙さんって、ちょっと怪しくない?」
と感じる人もいると思います。
実際、本書には「宇宙」「魂」「オーダー」など、スピリチュアルな表現が多く登場します。
ただし、内容は単純な、
「願えば宇宙が何とかしてくれる」
という話ではありません。
仕事がうまくいかない。
人にイライラする。
頑張っているのに空回りする。
一歩を踏み出せない。
結婚について悩んでいる。
思うように稼げない。
こうした6つの悩みを通して、
「自分では変わりたいと思っているのに、なぜ同じ現実を繰り返してしまうのか」
を見ていきます。
そして最後には、考え方を変えるだけではなく「行動すること」へ話がつながります。
この記事では、『逆転現実創造術』の内容をネタバレを抑えて要約しながら、本書で扱われる6つのテーマ、「逆オーダー」とは何か、良かったところや気になるところ、どんな人におすすめなのかを紹介します。
『逆転現実創造術』とは?
まずは基本情報をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた逆転現実創造術 |
| 著者 | 小池浩 |
| 出版社 | サンマーク出版 |
| 出版日 | 2023年11月21日 |
| ISBN | 978-4-7631-4095-1 |
| ジャンル | スピリチュアル・自己啓発 |
| シリーズ | ドSの宇宙さんシリーズ第7作 |
小池浩さんは、かつて約2000万円の借金を抱え、そこから人生を立て直した経験を持つ著者です。
ただし、今回の『逆転現実創造術』は、小池さん自身の借金返済を最初から描いた作品ではありません。
中心になるのは、小池さんの本や講座をきっかけに人生が変化した6人のケースです。
「口ぐせも変えた」
「願いもオーダーした」
「自分なりに頑張っている」
それなのに、なぜか現実が思うように変わらない。
そんな人たちに対して、現在起きている問題を別の角度から見ていきます。
タイトルの「借金2000万円」だけを見て、
「借金返済について詳しく書かれた本」
と思って読むと、少しイメージが違うかもしれません。
『逆転現実創造術』はどんな内容?簡単に要約
本書を簡単にまとめるなら、
「目の前の問題を、今までとは反対側から見てみる本」
です。
仕事がうまくいかない。
結婚できない。
お金が増えない。
普通なら、目の前に見えている問題を何とかしようとします。
しかし本書では、
「本当に問題はそこなのか?」
と一度立ち止まります。
自分は本当は何を望んでいるのか。
何を怖がっているのか。
誰かの価値観を、自分の価値観だと思っていないか。
人からの助けを受け取ることを拒んでいないか。
過去の出来事を理由に、今の行動を止めていないか。
こうした、自分では気づきにくい部分へ目を向けます。
つまり、
現実そのものだけでなく、その現実を見る自分の考え方をひっくり返してみる。
それが「逆転現実創造術」というタイトルにつながっています。
『逆転現実創造術』で扱われる6つのテーマ
本書では、6人の実話をもとに、それぞれ違う悩みを扱います。
ここでは結末には触れず、どんなテーマが描かれているのかを紹介します。
1.仕事がうまくいかない|「逆オーダー」に気づく
最初に登場する重要な考え方が、
「逆オーダー」
です。
本人は、
「仕事を成功させたい」
「もっと良い状況にしたい」
と思っています。
ところが頭の中では、
「また失敗するかもしれない」
「どうせ自分には無理だ」
「今の状況は最悪だ」
と考えている。
本書では、願っている内容とは反対の方向へ意識を向け続けている状態を「逆オーダー」として考えます。
何を望んでいるのかだけではなく、
普段、自分が何を考え、どんな言葉を使っているのか。
そこを見ることから始まります。
2.人にイライラする|相手ではなく自分へ戻る
二つ目は、人間関係です。
相手が変わってくれればいい。
家族がこうしてくれれば楽なのに。
あの人さえいなければうまくいく。
そう考えていると、自分の気持ちが相手の行動に左右されます。
しかし、自分以外の人を思いどおりに変えることは簡単ではありません。
そこで本書では、
「相手がどうするか」ではなく、「自分はどうしたいのか」
へ意識を戻していきます。
人間関係でイライラしているときほど、考えさせられるテーマです。
3.一人で頑張って空回りする|「受け取り拒否」に気づく
誰かのためには頑張れる。
頼まれたら助ける。
でも、自分が助けてもらうのは苦手。
そんな人もいるでしょう。
褒められても、
「そんなことないです」
と否定する。
困っていても、
「大丈夫です」
と言ってしまう。
何でも自分一人でやろうとする。
本書では、このように人から差し出されたものを受け取れない状態にも目を向けます。
与えることだけではなく、
自分も受け取っていい
と考える。
一人で頑張りすぎて疲れている人には気になる部分です。
4.一歩を踏み出せない|過去と今を分けて考える
新しいことを始めたい。
でも怖くて動けない。
そんなとき、過去の経験が現在の判断に影響していることがあります。
以前失敗した。
人に否定された。
うまくいかなかった。
すると、
「また同じことになる」
と思ってしまいます。
もちろん、過去の失敗から学ぶことは大切です。
ただ、
以前起きたことが、これからも必ず起きるとは限りません。
過去の出来事と今の自分を分けて考え、
「本当はどうしたいのか」
を見直していきます。
5.結婚がかなわない|「親の箱庭」から出る
五つ目では、結婚についての悩みから、親の価値観へ話が広がります。
結婚とはこういうもの。
夫婦とはこうあるべき。
仕事はこうするもの。
お金はこう使うもの。
幸せな人生とはこういうもの。
子どものころから触れてきた価値観は、自分でも気づかないうちに「当たり前」になります。
しかし、
それは本当に自分で選んだ価値観なのか。
本書では、親を否定するのではなく、親から受け取った考え方と自分自身の人生を分けていきます。
結婚だけでなく、
「周囲の期待に合わせて生きている気がする」
という人にもつながるテーマです。
6.思うように稼げない|最後は「行動する」
最後のテーマは、お金や仕事です。
ここまで、
口ぐせ。
思い込み。
過去。
人間関係。
自分の価値観。
などを見直してきました。
しかし、最後はそこだけでは終わりません。
実際に行動する必要があります。
仕事をする。
提案する。
試してみる。
必要な人へ連絡する。
一歩動く。
願うだけで待っているのではなく、
現実の中で自分が行動する。
ここまで描かれているところが、本書の重要なポイントです。
「逆オーダー」とは?願いと反対のことを考えていないか
『逆転現実創造術』の中でも、特に覚えておきたいのが「逆オーダー」という言葉です。
たとえば、
「もっとお金に余裕がほしい」
と思っている。
ところが毎日、
「お金がない」
「将来が不安だ」
「どうせ自分には稼げない」
と考えている。
本書では、このように望んでいる状態とは反対のものへ意識を向け続けることを問題にします。
もちろん、
「考えたことがそのまま宇宙によって現実になる」
という考え方をどう受け止めるかは人それぞれです。
ただ、
「自分には無理だ」
と思えば、挑戦を避ける。
「どうせ失敗する」
と思えば、チャンスがあっても動かない。
このように考えると、
自分が何を望んでいるかだけでなく、普段どんな言葉を使っているかを見る
という考え方には取り入れやすい部分があります。
シリーズの基本を知るなら『超うまくいく口ぐせ』から
『逆転現実創造術』では、
「口ぐせを変えても、なぜか現実が変わらない」
という人たちが登場します。
つまり本書は、ある意味で、
「口ぐせやオーダーを実践した、その先」
を扱った作品です。
そのため、小池浩さんの「ドSの宇宙さん」シリーズを初めて読む人には、まずシリーズ1作目の
『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』
から読むのもおすすめです。
こちらでは、小池浩さん自身の経験をもとに、
普段使う言葉。
願いの伝え方。
「どうせ無理」「お金がない」といった口ぐせ。
など、シリーズの基本となる考え方が描かれています。
先に基本を知ってから『逆転現実創造術』を読むと、
「なぜ口ぐせを変えただけでは現実が動かない人がいるのか」
という今回のテーマも理解しやすくなります。
ドSの宇宙さんシリーズを初めて読む方は、まず基本となる『超うまくいく口ぐせ』の感想・内容から読んでみてください。

『逆転現実創造術』は怪しい?スピリチュアルが苦手でも読める?
タイトルや「宇宙さん」という言葉を見て、
「怪しい本では?」
と思う人もいるでしょう。
結論からいうと、スピリチュアル要素はかなりあります。
宇宙。
魂。
潜在意識。
オーダー。
こうした表現は普通に登場します。
そのため、
「科学的根拠のある心理学だけを読みたい」
という人には合わない可能性があります。
反対に、
「スピリチュアルだから全部信じなければならない」
と考える必要もありません。
たとえば、
自分の思い込み。
親から受け取った価値観。
過去へのこだわり。
人の好意を受け取れないこと。
行動する前から諦めてしまうこと。
こうした部分は、スピリチュアルな考え方とは分けて考えることもできます。
本書の世界観を楽しみながら、自分に使えそうな部分を取り入れる。
そのくらいの距離感でも読める本です。
『逆転現実創造術』の良かったところ
6人のケースがあるので、自分に近い悩みを見つけやすい
本書では一つの問題だけを扱っていません。
仕事。
人間関係。
過去。
結婚。
親。
お金。
それぞれ違った悩みが登場します。
そのため、
「この部分は自分にも当てはまるかもしれない」
と思えるケースを探しやすい構成です。
抽象的な説明だけではなく、具体的な人の悩みから話が進むため、内容もイメージしやすくなっています。
「前向きに考えればいい」だけでは終わらない
願望実現の本というと、
「ポジティブに考えよう」
「願いを強く信じよう」
という内容を想像するかもしれません。
しかし本書では、
なぜイライラしてしまうのか。
なぜ人の助けを受け取れないのか。
なぜ一歩踏み出せないのか。
なぜ親の価値観から離れられないのか。
という部分まで見ていきます。
表面的に言葉だけを変えるのではなく、
その言葉が生まれる原因にも目を向ける
ところが特徴です。
最後は「行動」に戻ってくる
本書で特に重要なのがここです。
考え方を変える。
自分の本音へ気づく。
過去を振り返る。
それだけでは現実は変わりません。
最終的には、
自分で一歩動く必要がある
というところへ戻ってきます。
スピリチュアルな考え方と実際の行動を両方扱っているため、
「願って終わり」
にならないところは読みやすい部分です。
『逆転現実創造術』で気になったところ
スピリチュアルな表現は好みが分かれる
一番大きいのはここでしょう。
宇宙。
魂。
オーダー。
こうした言葉へ抵抗がある人には、入りにくい部分があります。
心理学や行動科学だけを扱う本とは違います。
「本当にそうなのだろうか?」
と思う部分があっても不思議ではありません。
その場合は、すべてを信じようとせず、
自分に使えそうな考え方だけ残す
という読み方でもよいでしょう。
タイトルから想像する内容とは少し違う
タイトルには「借金2000万円」とあります。
そのため、
「著者が借金2000万円から逆転する過程を詳しく紹介した本」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、この本の中心は6人のケースです。
小池浩さん自身の借金2000万円からの経験や、ドSの宇宙さんシリーズの基本を知りたい場合は、先ほど紹介した『超うまくいく口ぐせ』の方が入りやすいでしょう。
『逆転現実創造術』はこんな人におすすめ
特に向いているのは、
「いろいろ試しているのに、なぜか同じ悩みを繰り返している人」
です。
たとえば、
仕事がなかなかうまくいかない。
人間関係でイライラしてしまう。
一人で頑張りすぎてしまう。
過去の失敗が気になって動けない。
親や周囲の価値観を気にしてしまう。
お金や仕事について同じ悩みを繰り返している。
小池浩さんの本を読んで口ぐせを変えたけれど、まだ現実が思うように変わらない。
そんな人には、本書の6つのケースから考えるヒントが見つかるかもしれません。
一方、
科学的な心理学だけを読みたい。
具体的な借金返済方法を知りたい。
投資や家計管理の方法を知りたい。
という場合は、別の本の方が目的に合っています。
口ぐせや考え方を変えているのに「なぜか現実が動かない」と感じている人が、次に見直すポイントを探すための一冊です。
お金について詳しく読みたいなら『お金の取扱説明書』もある
小池浩さんの本の中でも、
「特にお金について詳しく読みたい」
という人には、『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた お金の取扱説明書』もあります。
『逆転現実創造術』は、
仕事。
人間関係。
結婚。
親。
お金。
と幅広く扱います。
一方で『お金の取扱説明書』は、名前のとおりお金を中心に読みたい人向けです。
ただし、シリーズを初めて読むなら、まず『超うまくいく口ぐせ』を優先してよいでしょう。
基本となる「口ぐせ」「オーダー」の考え方を知ってから、興味のあるテーマへ広げる方がシリーズを理解しやすくなります。
お金に対する考え方をさらに詳しく知りたい方は、『お金の取扱説明書』の感想・要約も参考にしてください。

『逆転現実創造術』感想まとめ
『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた逆転現実創造術』は、
「口ぐせを変えたり願ったりしているのに、なぜ現実が変わらないのか」
を6人のケースから考える作品です。
仕事がうまくいかない。
人にイライラする。
一人で頑張って空回りする。
一歩踏み出せない。
結婚について悩んでいる。
思うように稼げない。
一見すると、それぞれまったく違う悩みに見えます。
しかし本書では、目の前の問題だけを見るのではなく、
自分は何を怖がっているのか。
何を受け取ることを拒んでいるのか。
過去の経験にとらわれていないか。
親や周囲の価値観を自分のものだと思っていないか。
というところまで見ていきます。
特に印象に残りやすいのが、
「逆オーダー」
という考え方です。
自分では「こうなりたい」と願っている。
でも、普段は正反対のことを考え続けていないか。
そこへ目を向けます。
そして最後は、
実際に行動する。
考え方を変えるだけでは終わりません。
スピリチュアルな表現をどう受け止めるかは人それぞれですが、
「なぜ自分は同じところで何度もつまずくのだろう」
と考えている人が、自分の思考や行動を別の角度から見直すきっかけになる一冊です。
「なぜ自分は同じところでつまずくのだろう」と感じている人は、一度読んで自分の考え方や行動を見直してみるのもよいでしょう。


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