自己啓発やスピリチュアルの世界に興味がある人なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
小池浩さんの人気シリーズ「ドSの宇宙さん」。
その中でもインパクトの強いタイトルを持つのが、『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた逆転現実創造術』です。
タイトルだけを見ると少し怪しそうに感じるかもしれません。
しかし実際に読んでみると、ユーモアを交えながら「願いが叶う仕組み」や「潜在意識の使い方」を分かりやすく説明してくれる、読みやすい自己啓発書でした。
借金2000万円という絶望から始まる物語
本書の物語は、著者自身が抱えていた借金2000万円という厳しい状況から始まります。
普通に考えればかなり絶望的な状態ですが、そこで登場するのが“ドSの宇宙さん”という存在です。
宇宙さんは、著者に対してかなり辛辣な言葉を投げかけます。
しかし、その言葉の裏には「現実を変えるための本質」が隠されています。
たとえば、著者が「お金がほしい」と願っているのに、現実ではむしろお金が減っていく。
これは多くの人が経験していることではないでしょうか。
頑張って願っているはずなのに、なぜか状況が悪化してしまう。
宇宙さんは、その原因を非常にシンプルに説明します。
それは「不足の意識」です。
願いが叶わないのは“オーダーの仕方”が違うから
本書の大きなテーマの一つが、「宇宙へのオーダー」という考え方です。
人は「お金がほしい」「成功したい」と願うとき、実は無意識のうちに「お金が足りない」「今はうまくいっていない」という不足の感情を強く発信していると言います。
つまり、表面では願っていても、心の奥では「足りない現実」を宇宙に注文してしまっているのです。
その結果、現実として現れるのも「足りない状況」になる。
この説明はスピリチュアルな話ではありますが、読んでいると意外と腑に落ちる部分があります。
人は焦っているときほど、うまくいかない未来ばかりを想像してしまうものです。
その思考が行動や判断にも影響してしまう、という点では非常に現実的な話でもあります。
「今の現実を受け入れる」という意外なポイント
本書の中で印象的だったのは、「今の現実を受け入れる」という考え方です。
願いを叶えたいと思うと、多くの人は今の状況に不満を持ちます。
「こんな現実は嫌だ」「早く変えたい」と思うのは当然のことです。
しかし宇宙さんは、それを強く否定します。
今の現実を否定し続けている限り、そこに執着が生まれ、余裕がなくなり、宇宙との信頼関係も築けないというのです。
むしろ大切なのは、
「今が一番」
「今でも十分幸せ」
という感覚で生きること。
この考え方は、一見すると願望実現とは逆のように感じます。
しかし、今の状況を受け入れることで心に余裕が生まれ、その結果として行動や考え方が変わるという意味では、非常に深いメッセージだと感じました。
願いが叶った後は「願いがなくてもいい」
もう一つ面白いと感じたのは、「願いがなくてもいい」という考え方です。
自己啓発書では、目標を持つことや夢を追うことが強調されることが多いですが、本書では「すでに満たされている状態」を大切にします。
願いが叶い、幸せな状態になったら、無理に次の願いを作る必要はない。
その状態を楽しめばいい。
この発想は、どこか肩の力が抜けるような感覚があります。
常に何かを追い続けるのではなく、「今の幸せを味わう」という視点は、現代の忙しい生活の中で忘れがちな感覚かもしれません。
スピリチュアルが苦手でも意外と読める一冊
正直なところ、本書の内容にはスピリチュアル要素が多く、人によっては「少し怪しい」と感じる部分もあるかもしれません。
しかし、物語形式で進むため非常に読みやすく、ユーモアも多く、難しい理論書のような堅苦しさはありません。
むしろ、
「自分には無理だ」
「どうせうまくいかない」
といった思い込みを持っている人にとっては、一度立ち止まって考えるきっかけになる本だと思います。
スピリチュアルが好きな人はもちろんですが、自己啓発書が好きな人や、現状を変えたいと感じている人にもおすすめできる一冊です。
まとめ
『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた逆転現実創造術』は、「願いが叶わない理由」と「現実を変える考え方」を、ユーモアたっぷりに教えてくれる自己啓発書です。
願いが叶わない原因は、努力不足ではなく「思考のクセ」にあるかもしれない。
そんな視点を与えてくれる本でした。
少しスピリチュアル寄りではありますが、読んでみると意外と納得できる部分も多く、気軽に楽しめる内容です。
今の現実を変えたいと思っている人は、一度読んでみても面白い一冊だと思います。


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