
「努力しているのに、なかなか結果が出ない」
「夢を追い続けたい。でも、お金の不安もある」
そんな悩みを持ったことはないでしょうか。
水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』は、夢に向かってすでに行動しているのに、思うような結果が出ない人を主人公にした作品です。
1巻では、
「変わりたいのに行動できない」
という悩みが描かれました。
ところが2巻の主人公・西野勤太郎は違います。
会社員を辞め、お笑い芸人として8年間も夢を追っています。
つまり、行動はしています。
それでも売れません。
そこで2巻では、
「努力しても才能が足りなかったらどうするのか」
「夢を追い続ければ、本当に幸せになれるのか」
「生活するためのお金と、夢をどう両立するのか」
という、1巻より現実的な問題へ踏み込んでいきます。
今回もガネーシャは相変わらずですが、新たに貧乏神・金無幸子も登場。
笑える物語を読みながら、夢・才能・お金・幸せについて考えられる一冊です。
この記事では、『夢をかなえるゾウ2』のあらすじや内容を簡単に要約しながら、1巻との違い、代表的な課題、良かったところ、気になるところ、どんな人におすすめなのかを紹介します。
『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』とは?
『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』は、水野敬也さんによる「夢をかなえるゾウ」シリーズ第2作です。
まずは基本情報をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 |
| 著者 | 水野敬也 |
| 出版社 | 文響社 |
| 文庫版発売日 | 2020年7月9日 |
| 文庫版ページ数 | 328ページ |
| 再単行本版発売日 | 2021年4月8日 |
| 再単行本版ページ数 | 298ページ |
| ジャンル | 自己啓発・エンターテインメント小説 |
| シリーズ | 夢をかなえるゾウ 第2作 |
主人公は、売れないお笑い芸人・西野勤太郎。
会社を辞めて芸人の世界へ入りましたが、8年間たっても思うような結果が出ていません。
努力していないわけではありません。
夢も諦めていません。
それでも生活は苦しいままです。
そんな西野の前に現れるのが、おなじみのガネーシャ。
しかも今回は、貧乏神・金無幸子まで西野の家へやってきます。
ガネーシャからは、夢や才能について。
幸子からは、お金や幸せについて。
西野は異なる二つの方向から、自分の生き方を見直していくことになります。
『夢をかなえるゾウ2』のあらすじ【ネタバレなし】
西野勤太郎は、会社員を辞めてお笑い芸人になりました。
しかし、8年間続けても売れません。
夢を追ってきた。
努力もしてきた。
それでも結果が出ない。
そんな状態です。
そこへ突然現れたガネーシャは、西野に、
「ワシとコンビ組もうや」
と持ちかけます。
さらに、西野の家には貧乏神・金無幸子まで住み始めます。
お笑い芸人として成功したい西野。
相変わらず自由奔放なガネーシャ。
そして、お金や貧乏について独特の考え方を持つ幸子。
彼らとの生活を通して、西野は少しずつ、
自分には才能があるのか。
夢を続ける意味は何なのか。
お金があれば幸せになれるのか。
そもそも自分は何のために成功したいのか。
と考えるようになります。
1巻の「まず行動する」だけでは答えが出ない。
夢を追い始めたあとにぶつかる壁を描いた物語です。
『夢をかなえるゾウ2』を簡単に要約すると?
2巻を一言でまとめるなら、
「頑張っているのに結果が出ないとき、夢・才能・お金・幸せをどう考えるか」
を描いた作品です。
「努力すれば夢はかなう」
「諦めなければいつか成功できる」
こうした言葉は前向きです。
しかし現実には、努力しても結果が出ないことがあります。
西野も8年間、お笑い芸人として挑戦してきました。
それでも売れません。
そこで2巻では、
「もっと頑張ればいい」
だけでは終わりません。
人の意見を聞く。
やり方を変える。
期限を決める。
何を優先するのか考える。
お金との付き合い方を見直す。
さらに、
夢がかなうことと、幸せになることは本当に同じなのか
というところまで考えていきます。
1巻よりも、夢を追い始めたあとの現実に近い悩みを扱っているのが2巻です。
『夢をかなえるゾウ1』との違いは?
1巻と2巻では、主人公のスタート地点が違います。
1巻の主人公は、
「成功したい」
「今の自分を変えたい」
と思いながらも、なかなか行動できません。
一方、2巻の西野はすでに行動しています。
会社まで辞め、8年間お笑い芸人を続けています。
簡単に分けるなら、
1巻=変わりたいのに行動できない
2巻=行動しているのに結果が出ない
という違いです。
だから2巻では、
「まず行動しよう」
からさらに一歩進んで、
「行動しても報われないとき、どうするのか」
が重要になります。
「変わりたいのに、なかなか最初の一歩を踏み出せない」という方は、『夢をかなえるゾウ1』の感想・要約も参考にしてください。

ガネーシャと貧乏神の代表的な課題から学べる5つのこと
2巻にも、さまざまな課題が登場します。
ここではすべてを並べるのではなく、2巻のテーマが分かりやすいものを5つ取り上げます。
1.「人の意見を聞いて直す」|自分のやり方だけにこだわらない
長く努力しているほど、
「自分はこのやり方で頑張ってきた」
という思いが強くなります。
だからこそ、人から何か言われると受け入れにくいものです。
しかし、結果が出ていないのであれば、外から見てもらうことも必要です。
人の意見を聞く。
直す。
もう一度見てもらう。
さらに改善する。
自分だけでは気づかなかった問題が見つかることもあります。
「才能がないのかもしれない」と感じたときに、
すぐ諦めるのではなく、
まず自分のやり方を変えられるか考える。
2巻らしい課題の一つです。
2.「締切りをつくる」|夢に期限を入れる
「いつか成功したい」
という目標には、終わりがありません。
いつまでたっても、
「まだ途中だから」
と言うことができます。
そこで出てくるのが、締切りをつくるという課題です。
いつまでに何をするのか。
期限を決めることで、やるべきことも具体的になります。
夢を持つだけではなく、現実の時間の中へ入れる。
1巻で描かれた「行動する」という考え方を、もう一段具体的にした内容です。
3.「優先順位の一位を決める」|何に時間を使うか選ぶ
仕事もしたい。
夢も追いたい。
遊びたい。
人間関係も大切にしたい。
全部を同じように大切にできれば理想ですが、時間も体力も限られています。
そこで、
今の自分にとって一番大切なものは何か
を考える必要があります。
頑張る量だけを増やすのではなく、
どこへ時間と力を使うのかを決める。
努力しているのに結果が出ないときほど、重要になる考え方です。
4.「楽しみをあとに取っておく訓練をする」|お金と欲望の距離を考える
ここからは、貧乏神・金無幸子の教えです。
欲しいものをすぐ買う。
楽しいことをすぐ選ぶ。
それ自体が悪いわけではありません。
ただ、目の前の楽しみだけを優先し続けると、将来のために使えるお金や時間が少なくなることがあります。
そこで、
楽しみを少し先に延ばしてみる。
「我慢しろ」というだけではなく、
今の満足と、将来得たいもののどちらを選ぶか
を考える練習です。
お金だけでなく、自分の欲望との付き合い方にもつながります。
5.「自分が困っているときに、困っている人を助ける」|自分の苦しみだけに閉じこもらない
お金がない。
仕事がうまくいかない。
夢もかなわない。
そんな状態では、自分のことで頭がいっぱいになります。
それでも2巻では、自分が苦しいときに他人へ目を向けることが描かれます。
困っている人を助ける。
誰かを喜ばせる。
相手の良いところに気づく。
ここから見えてくるのは、
幸せは、自分が何かを手に入れることだけではない
という考え方です。
「お金」と「幸せ」を扱う2巻らしい部分です。
2巻で考えたい「才能」とは?
2巻では、「才能がない」という不安が重要になります。
夢を追っていると、
「自分には向いていないのかもしれない」
「あの人には才能があるのに、自分にはない」
と思うことがあります。
西野も同じです。
しかし2巻では、
「才能がなければ即終了」
という単純な話にはなりません。
人から意見をもらう。
改善する。
試す。
また直す。
自分に足りないものを別の方法で補う。
こうした選択肢があります。
もちろん、
「才能がなくても絶対に成功できる」
という意味ではありません。
重要なのは、
才能の有無だけを考える前に、まだ変えられる部分がないかを見ること
です。
長く頑張っているのに結果が出ないときは、努力量だけでなく、努力する方向を見直す必要もあります。
貧乏神から考える「お金」と「幸せ」
2巻でもう一つ大きなテーマになるのが、お金です。
夢を追うにも生活があります。
家賃。
食費。
日々の支払い。
「好きなことを続けたい」という気持ちだけでは解決できない問題も出てきます。
そこで重要になるのが、貧乏神・金無幸子です。
幸子との物語を通して、
なぜお金を使うのか。
誰のために使うのか。
お金が増えれば幸せなのか。
仕事とは誰かに何を提供することなのか。
といった問題が描かれます。
ここで誤解したくないのは、
「お金なんて必要ない」
という話ではないことです。
生活するにはお金が必要です。
ただ、
お金が増えることと、幸せが増えることを同じものとして考えてよいのか
を問い直します。
夢をかなえること。
お金を稼ぐこと。
幸せになること。
一度それぞれを分けて考えさせてくれるのが2巻です。
『夢をかなえるゾウ2』の感想|良かったところ
「努力すれば夢はかなう」だけで終わらない
2巻の大きな魅力は、夢を追うことを単純に美化していないところです。
西野は、すでに8年間努力しています。
それでも売れません。
だから、
「もっと頑張ろう」
だけでは解決できないのです。
才能。
やり方。
期限。
お金。
生活。
幸せ。
さまざまな問題を考える必要があります。
夢を追うことそのものではなく、
夢とどう付き合って生きるのか
まで踏み込んでいるところが、1巻とは違った魅力です。
金無幸子がいるから「お金」の話が重くなりすぎない
お金や貧乏について真面目に説明し続ければ、かなり堅い本になりそうです。
しかし2巻には、貧乏神・金無幸子が登場します。
さらにガネーシャもいます。
そのため、テーマは現実的でも物語自体はコミカルに進みます。
お金について考えていたはずが、
仕事。
人との関係。
幸せ。
へ話がつながっていく。
単なる節約本やお金の教科書になっていないところが面白い部分です。
1巻より物語そのものを楽しみやすい
1巻では、ガネーシャから出される課題が強く印象に残りました。
2巻にも課題はありますが、登場人物が増え、物語としての比重が大きくなっています。
西野。
ガネーシャ。
金無幸子。
そしてほかの神様たち。
複数の人物が登場することで、夢や幸せについても一つの答えだけで描かれません。
自己啓発の内容を読みながら、小説としても楽しみやすくなっています。
『夢をかなえるゾウ2』で気になったところ
1巻と同じ課題形式を期待すると印象が違う
1巻では、
「今日の課題はこれ」
という形がかなり分かりやすくありました。
2巻にも課題はありますが、物語の比重が大きくなっています。
そのため、
「ガネーシャの課題を次々と実践したい」
という目的なら、1巻の方が分かりやすく感じるかもしれません。
一方で、
才能。
お金。
幸せ。
夢を続ける意味。
を物語の中で考えたい人には、2巻の方が響く部分があります。
「夢を続けるべきか」に一つの正解を出す本ではない
頑張っても結果が出ないと、
「続けるべきなのか」
「諦めるべきなのか」
はっきりした答えが欲しくなります。
しかし2巻は、単純な答えを出す作品ではありません。
努力する。
改善する。
夢を追う。
生活する。
幸せになる。
どれも大切だからです。
最終的には、
「自分にとって何を大切にするのか」
を自分で考える必要があります。
すぐ正解だけ知りたい人には、少し遠回りに感じる可能性があります。
『夢をかなえるゾウ2』はこんな人におすすめ
2巻が特に向いているのは、
すでに努力しているのに、なかなか結果が出ず迷っている人
です。
たとえば、
夢に向かって何年も努力している。
好きなことを仕事にしたいが、収入が安定しない。
自分には才能がないのではと感じる。
同じやり方を続けていいのか迷っている。
お金の不安がある。
成功すれば本当に幸せになれるのか疑問を持っている。
そんな人は、2巻のテーマと重なりやすいでしょう。
シリーズを悩み別に分けるなら、
0巻=夢が見つからない
1巻=変わりたいのに行動できない
2巻=行動しているのに結果が出ない
という違いがあります。
努力しているのに結果が出ず、このまま夢を続けるべきか迷っている人が、才能・お金・幸せを考え直すきっかけになる一冊です。
『夢をかなえるゾウ3』では何が変わる?
2巻では、
才能。
お金。
幸せ。
夢を続ける意味。
が中心でした。
3巻では主人公が変わり、仕事・恋愛・商売へテーマが広がります。
さらに、いつものガネーシャとは少し違う「ブラックガネーシャ」が登場するのも大きな特徴です。
同じ成功法則を繰り返すのではなく、巻ごとに違った悩みを扱っていることがシリーズのおもしろさでもあります。
2巻を読み終えた方は、『夢をかなえるゾウ3』の感想・要約も参考にしてください。

『夢をかなえるゾウ2』感想まとめ
『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』は、
「まず行動する」
ことを描いた1巻の、その先にある悩みを扱った作品です。
行動した。
努力した。
何年も続けた。
それでも結果が出ない。
そんなとき、どうすればいいのでしょうか。
2巻では、
人の意見を聞いて改善する。
締切りを決める。
優先順位を考える。
お金との付き合い方を見直す。
自分が苦しいときでも、他人へ目を向ける。
といった考え方が描かれます。
そして最終的には、
「夢がかなうこと」と「幸せになること」は、本当に同じなのか
という問いへつながっていきます。
夢を追うことを否定する作品ではありません。
だからといって、
「絶対に諦めるな」
と無条件に背中を押す作品でもありません。
夢。
才能。
お金。
幸せ。
それぞれを一度分けて考える。
そして、
「自分は何を大切にして生きたいのか」
を考える。
そこが『夢をかなえるゾウ2』の大きな魅力です。
「頑張っているのに、どうしても結果が出ない」
そんなときに読むと、1巻とは違う角度から自分の夢を見直すきっかけになる一冊です。
『夢をかなえるゾウ』1~4・0の読む順番や、それぞれのテーマの違いは、シリーズまとめ記事で紹介しています。



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