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『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』感想・要約|10秒アクションとは?

『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』感想・要約|10秒アクションとは?

「やらなければいけないと分かっているのに、なかなか始められない」

「やる気が出てからやろうと思っているうちに、時間だけが過ぎてしまう」

そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。

大平信孝さんの『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』は、気合いや根性でモチベーションを高めるための本ではありません。

本書で重視されているのは、

やる気を待つのではなく、行動のハードルを小さくして、まず動き始めること

です。

その代表的な方法が「10秒アクション」です。

いきなり1時間頑張ろうとするのではなく、10秒でできるほど小さな行動から始めます。

私自身、やるべきことを前にしてもなかなか動けないと、「自分は怠けているのではないか」と考えてしまうことがあります。

しかし本書を読んで、

「行動できない=怠け者」

と単純に考える必要はないのかもしれないと思い、少し気持ちが軽くなりました。

この記事では、『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』の内容を簡単に要約しながら、特に印象に残った「10秒アクション」「仮決め・仮行動」などを紹介します。

37個すべてを実践する必要があるのか、どんな人に向いているのかについても考えていきます。

『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』とは?

『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』は、大平信孝さんによる行動術を扱ったビジネス書です。

項目内容
書名やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ
著者大平信孝
出版社かんき出版
発行日2021年10月21日
ページ数208ページ
ジャンルビジネス・行動術

本書では、「なかなか行動できない」ことを単純に意志の弱さだけで考えません。

本書の説明では、人には現状を維持しようとする傾向があり、大きな変化を起こそうとすると行動へのブレーキがかかりやすいとされています。

そこで、

「もっとやる気を出そう」

と考えるのではなく、

どうすれば最初の一歩を踏み出しやすくできるか

を考えていきます。

本書では37個のコツを通して、

  • 行動に初速をつける
  • 行動を妨げるブレーキを外す
  • 感情に左右されにくくする
  • 時間の使い方を変える
  • 目標へ向けて行動を続ける

といった方法が紹介されています。

37個すべてを覚えるというよりも、自分が行動できなくなる場面に合った方法を選んで使う本と考えると分かりやすいです。

本書を一言で要約すると?

本書を一言で表すなら、

「やる気が出てから動くのではなく、小さく動いて行動を始めやすくする本」

です。

やる気がない。

面倒くさい。

失敗したくない。

完璧な状態にしてから始めたい。

こうした気持ちがあると、なかなか最初の一歩を踏み出せません。

そこで本書では、最初から大きな行動を求めません。

むしろ、

行動をできるだけ小さくする

ことを重視します。

「10秒アクション」や「仮決め・仮行動」も、この考え方につながっています。

読んでいて感じたのは、「すぐやる人」とは、特別に意志が強い人というより、動き始めるまでのハードルを低くする工夫をしている人なのかもしれないということでした。

まず試しやすい3つのコツ

本書には37個のコツがあります。

ここではすべてを紹介するのではなく、特に取り入れやすく、印象に残った3つを紹介します。

10秒アクション|最初の一歩を小さくする

本書を代表する方法の一つが「10秒アクション」です。

名前の通り、

10秒ほどでできる小さな行動から始める

という考え方です。

たとえば、

勉強なら本を開く。

ブログなら編集画面を開く。

仕事なら必要な資料を机に出す。

この程度まで行動を小さくします。

「今日は1時間勉強する」

と考えると重く感じても、

「とりあえず本を開く」

なら、それほど大きな負担ではありません。

私自身も、作業そのものより、始める前にあれこれ考えている時間の方が長くなってしまうことがあります。

ところが一度手をつけると、そのまま作業を続けられることもあります。

本書を読んで、

行動できないときは、目標が大きすぎるのかもしれない

と考えられるようになりました。

仮決め・仮行動|完璧に決めてから始めない

もう一つ印象に残ったのが、「仮決め・仮行動」です。

何かを始める前に、

「これで本当にいいのだろうか」

「失敗したらどうしよう」

と考え続けていると、いつまでも動けません。

私自身も、どちらかというと、きちんと決めてから動こうとするタイプです。

しかし本書では、最初から完璧な答えを出そうとせず、

いったん仮に決めて、動きながら修正する

という考え方が紹介されています。

最初から100点の判断を求めるのではなく、

「ひとまずこちらで進めてみよう」

と決める。

違っていれば修正する。

この考え方なら、考えるだけで止まり続ける状態から抜け出しやすくなります。

仕事だけでなく、日常のちょっとした決断にも使いやすい方法だと思いました。

中断するときに「次にやること」を残しておく

新しいことを始めるときだけでなく、途中から作業を再開するときにも負担があります。

仕事を途中で終え、翌日に再開すると、

「どこまでやったのか」

「次は何をすればよかったのか」

を確認するところから始めなければなりません。

これだけでも、作業に戻るまでのハードルになります。

そこで役立つのが、

中断するときに「次にやること」を残しておくこと

です。

たとえば、

「次はH2の本文を書く」

「この資料の3ページ目を確認する」

など、次の行動を具体的に残しておきます。

これは実際の仕事でも使いやすいと感じました。

「どうやって始めるか」だけでなく、

「どうすれば再開しやすいか」まで考える

という視点は、意外と見落としやすい部分です。

読んで感じたこと|「やる気がないからできない」と決めつけなくていい

本書で特に印象に残ったのは、

行動できないことを、すぐに性格や意志の弱さの問題にしなくてもよい

という考え方でした。

やろうと思ったことをまた先延ばししてしまう。

そんなことが続くと、

「自分は怠け者なのではないか」

「もっとやる気を出さないとダメなのではないか」

と思ってしまいます。

私にも思い当たるところがあります。

しかし本書では、やる気を高めようとするよりも、

  • 行動を小さくする
  • 始めやすい状態にする
  • 完璧を求めすぎない
  • 再開しやすくする

といった方法で、動き始めるためのハードルを下げていきます。

「自分が怠け者だったわけではないのかもしれない」

と思えたことで、少し気持ちが軽くなりました。

行動できない自分を責めるより、

「どうすれば始めやすくなるか」を考える。

この考え方が、本書を読んで最も印象に残った部分の一つです。

37個すべてを実践する必要はある?

タイトルにもある通り、本書には37個のコツがあります。

これだけあると、

「全部実践しなければいけないのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、すべてを一度に取り入れる必要はないでしょう。

人によって、行動できない理由が違うからです。

たとえば、

  • 始めるまでに時間がかかる
  • 完璧に決めないと動けない
  • 一度中断すると戻れない
  • 時間の使い方がうまくいかない
  • 目標が曖昧で何をすればよいか分からない

など、つまずく場所はさまざまです。

まず、

「自分はどこで止まっているのか」

を考え、その原因に合う方法を一つ試してみる。

その使い方の方が現実的です。

中でも「10秒アクション」は、最初の行動を小さくするだけなので、取り組みやすい候補の一つです。

37個すべてを覚えることよりも、

自分に必要な1個を見つけて実際に使えるか

の方が大切ではないでしょうか。

少し気になったところ

37個のコツが紹介されているため、行動術や習慣化についてすでに何冊も読んでいる人なら、

「似たような方法を聞いたことがある」

と感じる部分はあるかもしれません。

また、本書を読んだからといって、その瞬間から「すぐやる人」になれるわけではありません。

方法を知ることと、実際に行動することは別です。

10秒アクションを知っていても、最初の10秒を動かなければ状況は変わりません。

本書で紹介される方法の多くは、難しいものではありません。

むしろ簡単だからこそ、

読んで納得して終わるのではなく、本当に一つ試せるか

が重要になります。

「読むだけで行動力が身につく本」というより、

自分が動きやすくなる方法を探して、実際に使ってみるための本

として読む方が合っていると思います。

『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』がおすすめな人・合わないかもしれない人

本書は、次のような人に向いています。

  • やるべきことを先延ばししやすい
  • やる気が出るまで行動できない
  • 始める前に考えすぎてしまう
  • 完璧に準備してから動こうとしてしまう
  • 一度中断すると再開しにくい
  • 三日坊主になりやすい
  • 精神論ではなく具体的な方法を知りたい

特に、

「何をすべきかは分かっているのに、なぜか始められない」

という人には参考になる部分が多いでしょう。

一方で、

  • すでに行動習慣が身についている
  • 行動術や習慣化の本を多数読んでいる
  • 学術的な理論や研究を詳しく知りたい
  • 一つの行動法を深く掘り下げた本を求めている

という人には、少し物足りなく感じる可能性があります。

37個の方法の中から、

「これなら自分でもできそう」

と思える一つを見つけたい人に向いている本です。

やるべきことを先延ばししてしまい、「まず小さく動く方法」を知りたい方は、『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』の書籍情報や読者レビューを確認してみてください。

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今日から試すなら「10秒でできる行動」に変えてみる

ここまで「10秒アクション」の考え方を紹介してきました。

実際に試すなら、難しく考える必要はありません。

ここからは、本書の考え方をもとに、本記事で使いやすい形に3段階で整理します。

1.先延ばししていることを1つ決める

まず、

「やらなければいけないのに後回しにしていること」

を一つだけ選びます。

2.10秒でできるところまで小さくする

たとえば、

「ブログを書く」

ではなく、

「編集画面を開く」。

「勉強する」

ではなく、

「問題集を机に置く」。

「部屋を掃除する」

ではなく、

「床にある物を1個片づける」。

というくらいまで小さくします。

3.その行動だけやってみる

大切なのは、10秒で成果を出すことではありません。

10秒でスタート地点に立つこと

です。

そのまま続けられそうなら続ける。

そこで終わっても構いません。

最初から大きな成果を求めるより、

「まず始める」

ことだけに集中します。

行動できないときほど、

「もっと頑張ろう」

ではなく、

「もっと小さくできないか」

と考えてみる。

本書の考え方を試すなら、ここから始めると分かりやすいでしょう。

先延ばしを別の角度から考えるなら『自分を変える1つの習慣』

同じ「先延ばし」を扱う本でも、『自分を変える1つの習慣』とは少し方向性が異なります。

『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』は、

行動のハードルを下げて、まず始める

という具体的な工夫が中心です。

一方、『自分を変える1つの習慣』では、

目の前の楽な選択に流されず、未来につながる行動を選ぶ

という自己統制の考え方から先延ばしを扱います。

「どうすれば最初の一歩を踏み出せるか」を知りたいなら本書。

「分かっているのに楽な方へ流れてしまう自分を変えたい」なら、『自分を変える1つの習慣』。

同じ先延ばしでも、悩んでいる部分に合わせて読み分けるとよいでしょう。

『自分を変える1つの習慣』書評|先延ばしで自分を責めてしまうあなたへ贈る、心の処方箋
【書評】先延ばし癖に悩むあなたへ。ロリー・バーデン『自分を変える1つの習慣』が示す「階段のマインドセット」を徹底解説。Y字路の選択や「バッファローの法則」から学ぶ、意志の弱さを克服する自己統制の技術。今日から頑張るのをやめて、未来の自分が楽になる「正しい一歩」を踏み出すための資産防衛の書。

まとめ|やる気を待つより、最初の一歩を小さくする

『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』は、

「もっとやる気を出そう」

と自分を奮い立たせるための本ではありません。

大切なのは、

やる気がなくても動きやすい状態を作ること

です。

本書には37個のコツがありますが、最初から全部を実践する必要はありません。

まず自分がどこで止まっているのかを考え、

  • 10秒だけ動く
  • 仮に決めて動く
  • 次にやることを残しておく

など、自分に合う方法を一つ試してみる。

それだけでも、本書を読む意味はあります。

行動できないときに、

「自分にはやる気がない」

と考えるのではなく、

「最初の一歩が大きすぎるのではないか」

と考えてみる。

そんな見方を持てることが、本書の大きな魅力だと思います。

先延ばしを減らしたいけれど、気合いや根性だけには頼りたくない。

そんな人が、最初の一歩を小さくするきっかけになる一冊です。

『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』が気になった方は、書籍の詳しい内容や読者レビューを確認してみてください。

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