
「このまま続けて、本当に結果が出るのだろうか」
何かに取り組んでいると、ふと不安になることがあります。
私の場合はブログです。
記事を書かなければ前に進まないと分かっているのに、アクセス数や収益のことが気になり、「半年後も今と変わらなかったらどうしよう」と考えてしまうことがあります。
そして、先のことを考えすぎた結果、目の前の記事が進まなくなる。
今振り返ると、そんな日が一度や二度ではありませんでした。
将来のために頑張ろうとしているはずなのに、将来への不安によって今日の行動が止まってしまう。何とも皮肉な話です。
そんなときに読んだのが、堀田秀吾さんの『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』でした。
本書が伝えていることは、驚くほどシンプルです。
人生全体を一度に変えようとするのではなく、まずは「今日という一日」に集中する。
言葉だけを見ると、当たり前に感じるかもしれません。しかし、先のことを考えすぎて動けなくなる私にとっては、その当たり前のことを改めて考えさせてくれる一冊でした。
- 『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』はどんな本?
- 本書を読んで特に印象に残った5つの考え方
- 1.将来を考えすぎず「今日一日」に集中する
- 2.やる気が出るのを待たず、少しだけ始める
- 3.集中力を奪うものを、意志ではなく環境から遠ざける
- 4.緊急なことより「本当に重要なこと」を先にする
- 5.選択肢を増やしすぎない方が、満足しやすい
- 実際に取り入れたい「今日一日に集中する方法」
- 『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』を読んでよかった点
- 読んでいて気になった点・物足りなかった点
- 『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』がおすすめの人
- 反対に、あまり向いていない人
- 本書を読んで、私が改めて考えたこと
- まとめ|人生ではなく、まず今日一日を変えてみる
『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』はどんな本?
『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』は、心理学や脳科学、行動科学などの研究を紹介しながら、目の前の一日に集中する方法を考えていく本です。
書籍の基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力 |
| 著者 | 堀田秀吾 |
| 出版社 | アスコム |
| 発売日 | 2022年12月16日 |
| ページ数 | 288ページ |
| 形式 | 単行本 |
本書は、単なる時間管理術を紹介する本ではありません。
『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』の詳しい内容や現在の価格は、Amazonの商品ページで確認できます。
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「どうすれば短い時間で多くの仕事をこなせるか」ではなく、「どうすれば目の前の24時間を充実させられるか」という視点から書かれています。
著者・堀田秀吾さんについて
著者の堀田秀吾さんは、明治大学法学部の教授です。
言語学を専門としながら、心理学、脳科学、行動経済学、法学など、さまざまな分野の研究を取り入れ、日常生活の悩みを科学的な視点から読み解く一般書を数多く執筆しています。
本書にも多くの研究や実験が登場しますが、専門書のような難しさはありません。
日常生活の場面に置き換えて説明されているため、心理学や脳科学に詳しくない人でも読み進めやすい内容になっています。
本書を一言で表すなら「人生を24時間単位で考える本」
私たちは、人生を大きな単位で考えがちです。
将来はどうなりたいのか。
何歳までに何を達成するのか。
仕事やお金は、この先どうなるのか。
もちろん、長期的な目標を持つことは大切です。
しかし、あまりに遠い未来ばかりを見ていると、目標の大きさに圧倒されてしまいます。何から始めればよいのか分からず、結局何もしないまま一日が終わることもあります。
本書は、そんな私たちの意識を「今日」に戻してくれます。
一年後の結果は、今すぐには変えられません。
しかし、今日の一時間を何に使うかは、自分で決められます。
人生を一気に立て直すのは難しくても、今日一日の過ごし方なら少し変えられる。その小さな変化を積み重ねていくことが、本書の基本的な考え方です。
本書を読んで特に印象に残った5つの考え方
本書には、仕事、行動、不安、人間関係、幸福など、幅広いテーマが登場します。
その中でも、私が特に印象に残ったのは次の5つです。
1.将来を考えすぎず「今日一日」に集中する
本書の中心にあるのが、「今、目の前にあることに集中する」という考え方です。
私たちは、過去を後悔したり、まだ起きていない未来を心配したりします。
「あのとき、別の選択をしていればよかった」
「このまま続けて、本当にうまくいくのだろうか」
こうしたことを考えても、すぐに答えが出るわけではありません。それでも頭から離れず、気づけば目の前の作業が止まっていることがあります。
私もブログを続けていると、記事を書くことより、結果のことばかり考えてしまう日があります。
アクセスは増えるのか。
収益につながるのか。
そもそも、この方向で合っているのか。
しかし、いくら考えても、半年後のアクセス数を今日決めることはできません。
今日の自分にできるのは、目の前の記事を少しでも読みやすくすることです。たとえ500文字でも、昨日より前に進めることならできます。
本書を読みながら、私は「将来の不安をなくしてから行動しようとしていたのかもしれない」と気づきました。
不安が完全になくなる日を待つのではなく、不安があっても今日できることをやる。
簡単なようですが、私にとっては大切な気づきでした。
2.やる気が出るのを待たず、少しだけ始める
「今日はやる気が出ないから、明日にしよう」
そう思って作業を先延ばしにした経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
私も、記事を一本書こうとすると、始める前から重たく感じることがあります。
構成を考え、情報を調べ、文章を書き、最後に見直す。すべての作業を頭の中に並べると、それだけで疲れてしまうのです。
本書では、やる気が生まれてから行動するのではなく、行動を始めることで気持ちがついてくるという考え方が紹介されています。
確かに、「記事を一本完成させる」と考えると気が重くなります。
しかし、
「タイトルだけ決める」
「見出しを一つだけ書く」
「5分だけ作業する」
と決めると、少し始めやすくなります。
不思議なもので、5分だけのつもりで始めた作業が、そのまま30分、1時間と続くこともあります。
もちろん、始めても気分が乗らない日もあります。毎回うまくいくわけではありません。
それでも、何もせずに終わるより、見出しを一つ書いただけでも前進です。
「やる気があるかどうか」よりも、「最初の一歩をどこまで小さくできるか」の方が大切なのだと感じました。
3.集中力を奪うものを、意志ではなく環境から遠ざける
集中しようと思っていたのに、気づけばスマートフォンを触っている。
調べ物をするためにインターネットを開いたはずが、ニュースを読み、そのまま別の記事まで見てしまう。
私にもよくあります。
そのたびに「自分は集中力がない」と感じていましたが、本書を読んでいると、すべてを意志の弱さのせいにする必要はないと思えてきます。
スマートフォンやSNS、ニュース、通知など、現代の生活には注意を奪うものが多すぎます。
それらを目の前に置いたまま、「絶対に見ない」と我慢するのは簡単ではありません。
集中できない自分を責めるよりも、集中しやすい環境を先につくった方が現実的です。
たとえば、作業中はスマートフォンを手の届かない場所に置く。通知を切る。ブラウザで開いている不要な画面を閉じる。
どれも地味な方法です。
しかし、集中力を根性だけで維持しようとするより、こうした小さな工夫の方が続けやすいと感じました。
4.緊急なことより「本当に重要なこと」を先にする
忙しいときほど、すぐに終わる作業から手をつけたくなります。
メールを確認する。
細かな設定を変更する。
デザインを少し直す。
アクセス数を何度も確認する。
短時間で終わるため、作業をしたという満足感も得られます。
私もブログを運営していると、記事を書くより先に、アクセス解析を開いてしまうことがあります。
数字を確認しても記事は増えないのですが、何となく「ブログの作業をしている」という気持ちにはなれるのです。
しかし、本当に重要なのは、新しい記事を書くことや、読まれていない記事を改善することです。
すぐに終わる仕事と、将来の結果につながる仕事は、必ずしも同じではありません。
本書を読みながら、私は「忙しかった日」と「大切なことを進められた日」は違うのだと感じました。
一日中何かをしていても、本当に進めるべきことが進んでいなければ、どこかに物足りなさが残ります。
朝のうちに「今日はこれだけは進める」と一つ決める。
それだけでも、一日の使い方は変わってくるのではないでしょうか。
5.選択肢を増やしすぎない方が、満足しやすい
本書の後半で特に印象に残ったのが、「満足者」と「追求者」という考え方です。
より良い答えを探し続ける人と、一定の基準を満たしたところで選択する人の違いが紹介されています。
私は何かを決めるとき、「もっと良い方法があるのではないか」と考え続けてしまうことがあります。
ブログのテーマを決めるときも、記事のタイトルを決めるときも、別の選択肢が気になります。
一度決めたあとにも、「あちらを選んだ方が良かったのではないか」と考えてしまうことがあります。
慎重に考えること自体は、悪いことではありません。
ただ、最善の答えを探し続けているうちに、行動が遅れてしまうのであれば問題です。
完璧な答えが見つかるまで動かないより、自分なりの基準を満たしたところで決めてみる。そして、進みながら修正する。
その方が、結果的に前へ進めるのかもしれません。
「できるだけシンプルに考えたい」と思っている私にとって、この考え方は本書の中でも特に心に残りました。
実際に取り入れたい「今日一日に集中する方法」
本を読んで納得しても、何も変えなければ、数日後には内容を忘れてしまいます。
そこで、私は次の4つを意識したいと思いました。
朝に「今日やること」を一つ決める
一日に多くの目標を設定すると、どれから始めるか迷います。
そこで、「今日これだけは進める」というものを一つ決めます。
すべてを終わらせようとするのではなく、最も重要なものを一つ選ぶ。これだけでも、朝の迷いを減らせます。
作業を5分だけ始める
やる気が出ないときは、完成させることを考えません。
文章を一行書く。
本を1ページ読む。
机の上を一か所だけ片づける。
始めるためのハードルを、できるだけ低くします。
一つ終わるまで、別の作業を開かない
作業中に別のことが気になっても、すぐには手を出しません。
忘れそうな場合はメモだけして、今の作業に戻ります。
複数のことを同時に進めているつもりでも、実際にはどれも中途半端になっていることがあるからです。
夜は「できなかったこと」より「できたこと」を振り返る
一日の終わりには、できなかったことばかりが気になります。
しかし、一つでも前に進めたことがあれば、それも今日の成果です。
完璧な一日を目指すのではなく、昨日より少し進んだ一日を積み重ねる。
その方が長く続けられるように思います。
『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』を読んでよかった点
難しい研究が、日常の悩みに置き換えられている
本書には、心理学や脳科学などの研究が数多く登場します。
それでも、学術書を読んでいるような難しさはありません。
「なぜ不安になると動けなくなるのか」
「なぜ簡単な仕事から手をつけたくなるのか」
といった身近な悩みと結びつけて説明されているため、自分の生活を振り返りながら読めます。
今日から試せる内容が多い
人生を大きく変える特別な方法ではなく、目の前の行動を少し変える方法が中心です。
スマートフォンを遠ざける。
やるべきことを一つ決める。
最初の一歩を小さくする。
これなら、読んだその日から試せます。
実践へのハードルが低いところは、本書の大きな魅力だと思います。
不安で動けないとき、意識を現在に戻してくれる
本書を読んだからといって、将来への不安がすべて消えるわけではありません。
私も、ブログのアクセスや今後の働き方について、これからも迷うと思います。
ただ、不安になったときに、
「今の自分にできることは何か」
と考え直すきっかけにはなります。
未来を考えることをやめるのではなく、考えても答えが出ないときは、今日の行動に戻る。
そのための本として、手元に置いておきたいと感じました。
将来のことを考えすぎて動けなくなることがある人は、気になる部分から読んでみるとよいでしょう。
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読んでいて気になった点・物足りなかった点
全体として読みやすい本でしたが、気になった点もあります。
考え方そのものに目新しさは少ない
「一つのことに集中する」
「小さく始める」
「重要なことを優先する」
「今を大切にする」
こうした考え方は、ほかの自己啓発書や時間管理の本でも取り上げられています。
そのため、自己啓発書を数多く読んでいる人には、知っている内容が多いかもしれません。
ただし、本書の価値は、まったく新しい理論を知ることではなく、知っていることを科学的な研究とともに整理し、もう一度行動へつなげることにあると感じました。
研究事例が多く、どれを実践するか迷うことがある
本書には、多くの研究結果や考え方が紹介されています。
読み物としては興味深いのですが、一度にすべて実践しようとすると、かえって何から始めればよいのか迷うかもしれません。
すべてを覚えようとせず、自分に必要だと感じたものを一つ選ぶ読み方が合っていると思います。
私の場合は、「今日最も重要なことを一つ決める」という部分から試してみたいと思いました。
『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』がおすすめの人
本書は、特に次のような人に向いています。
- 将来の不安を考えすぎて、目の前のことに集中できない人
- やるべきことを先延ばしにしてしまう人
- 仕事や勉強を始めるまでに時間がかかる人
- 一日の終わりに「今日も何もできなかった」と感じる人
- 選択肢が多いと、なかなか決められない人
- 心理学や脳科学を日常生活に取り入れたい人
特に、やるべきことは分かっているのに、考えすぎて動けなくなる人には、多くの気づきがあると思います。
反対に、あまり向いていない人
次のような人には、少し物足りなく感じられる可能性があります。
- 分刻みのスケジュール管理術を知りたい人
- 仕事を高速で処理する具体的なテクニックだけを求めている人
- 自己啓発書を数多く読み、新しい理論を求めている人
- 研究や実験の紹介にあまり興味がない人
本書は、効率化のための手帳術やスケジュール術を詳しく解説する本ではありません。
「どうすれば今日一日をより良く生きられるか」を、考え方の面から見直したい人に向いています。
本書を読んで、私が改めて考えたこと
私はこれまで、結果が出ないときほど、遠い未来のことを考えていました。
このまま続けて意味があるのか。
別の方法に変えた方がよいのか。
もっと効率のよい方法があるのではないか。
考えることは必要です。
しかし、考えるだけで一日が終わってしまえば、現実は何も変わりません。
ブログのアクセス数を、今日すぐに増やすことはできません。収益が発生する日を、自分で決めることもできません。
それでも、記事を一つ改善することはできます。
読みにくい文章を直す。
不足している情報を追加する。
読者が知りたいことを、もう一度考えてみる。
将来の結果はコントロールできなくても、今日何をするかは選べます。
本書を読んで、私は「人生を変えよう」と大きく考えすぎていたのかもしれないと思いました。
人生全体を変えようとすると、あまりにも大きく感じます。
しかし、今日の一時間を変えることなら、それほど難しくありません。
うまくできない日があっても、次の日にまた始めればよい。
そのくらいの気持ちで続ける方が、結果的には遠くまで進めるのではないでしょうか。
まとめ|人生ではなく、まず今日一日を変えてみる
『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』は、人生を劇的に変える魔法の方法を教えてくれる本ではありません。
本書が伝えているのは、もっと地味で現実的なことです。
将来を心配しすぎず、今日できることに取り組む。
やる気が出るのを待たず、小さく始める。
多くのことを同時に進めず、一つに集中する。
緊急なことではなく、本当に重要なことを選ぶ。
どれも、聞いたことのある考え方かもしれません。
しかし、「知っていること」と「実際にできていること」は違います。
私自身、今に集中することが大切だと分かっていながら、アクセス数や将来の不安に意識を奪われていました。
だからこそ、この本を読んで、もう一度「今日」に戻る必要があると感じました。
明日のことを考えるのは大切です。
ただ、明日の自分を助けられるのは、今日の自分しかいません。
人生全体を一度に変えようとせず、まずは今日やると決めたことを一つ終わらせる。
私も、そこから始めてみようと思います。
将来への不安や先延ばしに悩み、まず今日の行動を変えたい人におすすめしたい一冊です。
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